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sugipooh のデータセンター・クラウドインフラ

コラム執筆者プロフィール

杉田正 氏
大容量ストレージ機器企画から販売、サーバー設計、レンタルサーバー向けデータセンター設計構築、運用業務構築、サーバー引越企画立案からセキュリティ対策まで広い範囲でデータセンターに関係する業務を経験。現在は独立行政法人産業技術総合研究所にて省電力データセンター研究を行っている。「データセンターはサーバーを置く場所でありサーバー進化に合わせてデータセンターも進化するべき」
Twitter アカウントは@sugipooh

第004回 データセンターとオープンソースソフト

(2013年9月)

オープンソースソフト
 オープンソースソフトはライセンスにより利用条件が定められたソフトであり、著作権を放棄されたソフトではありません。利用条件範囲内であれば対価を支払わなくて良いソフトウエアのことです。ソースコードを公開しバグ(不具合な箇所)などがあれば利用者が調査してレポートを送ってほしいとか、個人利用は無料だが再販(他社に有料で販売)の場合は対価支払が必要などと規定されています。  ライセンスの種類は、GNUプロジェクトによるGPLライセンス、BSDライセンス、Apacheライセンスなどたくさんの種類があります。多くはフリーソフトウエアと定義されており無料利用出来ます。  サポートは原則ありませんので利用者が行います。セキュリティ対策などは定期的にサポートされていますが、全くサポート無しで困る場合はサポート会社に有料で依頼します。オープンソースソフトを基本として周辺ソフトウエアを作り込み、サポートを含み有料でOSを販売するRed Hat Linux OS などもあります。  データセンターのラックを借りて、サーバーを設置、回線を接続してRed Hat Linux OS使い、OSサポートを利用して業務サーバーを構築、運用する事例が多くあります。

マイクロソフトWindows
 Windowsはオープンソースソフトと違って商用ソフトウエアであり”有料”です。Windows ServerではCALライセンスもあり、接続するクライアントPC台数分のライセンス料も必要です。ソースコードは公開されておらずバグやセキュリティ対策などのサポートもマイクロソフト社が修正しアップデーターを配布しています。  LAN(社内ネットワーク)におけるサーバーではGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)により使いやすいなど管理工数が低くトータルコストで優位なためWindows Serverは多く使われています。  クライアントPC OSに関してオープンソースソフトの利用は少なく、大半のPCユーザーが表計算ExcelなどのOfficeソフトを安定に使えるなど様々な理由でクライアントPCにおいてWindowsXPやWindows7、8などが多く使われています。  OfficeソフトにもオープンソースソフトであるLibreOfficeなどがあります。MicrosoftOfficeとの互換性を意識して使用すれば業務に問題なく使用出来ます。

データセンターで利用するオープンソースソフト
 データセンターにあるWebサーバーソフトOSは、Linux(CentOSやRedHat)が多く使われています。インターネット経由でPCからIE(インターネットエキスプローラ)やChrome(クローム)などのブラウザソフトによりWebサーバーへアクセスします。WebサーバーはLAMP(ランプと呼びます)構成が多く、Apache、PHP、MySQLなどオープンソースソフト構成が普及しています。Webサーバーにアクセスして、Yahooニュースを観たり、Googleを使い検索したり、Facebookのようなソーシャルネットワークサービスを利用できます。  データ共有、スケジュール管理などLAN(ローカルネットワーク)だけで使われてきたサービスも、DropBOX(ファイル共有)、Googleカレンダー(スケジュール管理)などWebサーバー利用を前提としたソフトウエアが普及してきています。Webサーバーでサービスが使えるようになると、モバイルアクセスやスマートフォンなどからのアクセスも便利に使えます。ただし、公開制限をしっかり設定するなど最低限のセキュリティ対策は必要です。

ホスティングとIaaS、SaaS
 多くのインターネットサービス会社では、低コストで利用できるオープンソースソフトを使い、各社の開発要員や運用要員により人的コストを掛けてWebサーバーに様々な機能追加や安定稼働サポートを行っています。  会社案内を公開するような静的コンテンツ公開だけであれば1台のサーバーに数十社収納して低コストでWebサービスを提供する共有ホスティング(レンタルサーバー)から、ネットショップを開き通信販売を行う専用ホスティング、複数のサーバーを束ねて使う高パフォーマンスクラスタ構成まで提供されていて、様々なWebサーバーを使い分けることが出来ます。  サーバー構成をユーザーが設定できるAWS(アマゾンウエブサービス)などIaaS(Infrastucture as a Service)と自社構築データセンターセンターを接続してサービスを行うプライベートクラウドなども増えてきています。今後プライベートクラウドオーケストラと呼ばれるOpenStackなどを利用してプライベートIaaS構築は増加します。  OpenStackもオープンソフトウエアであり無償で利用出来ます。OpenStackは大規模な仕組みなので利用方法を有料サポートする会社も増えてきました。

 インターネットはオープンソースソフトで成り立っていると言っても過言ではないでしょう。

 次回は、特別高圧受電と高圧受電のあれこれです。


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